【ネタバレ注意】2019年!ドンピシャな時期にハマったAKIRAの魅力解説②

前回の記事はこちら

前回は主に原作の特徴を紹介しましたが、この記事では映画版と私が見ておすすめしたい関連商品の紹介をしていきます。

AKIRA 映画版とは原作の違い

映画版について、概要を以下WIKIから引用です。

1988年(昭和63年)に、日本で公開された。

まだ原作が連載中(4巻まで)の制作であったため、大友が自ら映画上映用に描き下ろした絵コンテをベースに、原作で言う3巻前後までの展開(鉄雄暴走・アキラ復活・ネオ東京の崩壊)の後、映画独自のラストに帰結する形でまとめられている。一方、クライマックスでの展開には原作のラストに通じる要素も多く含まれている。

結末の他にも、原作との相違点がかなり多く見られます。

映画版についての大きな特徴の前に、個人的に気になる原作との違う点を紹介します。既にかなり長いので、あんまり興味ない方は目次から魅力についての見出しに飛んでください。

ライバルの暴走族(クラウン)の見せ場が極端に少ない

原作では中盤~終盤にかけて重要な役割を果たし、ストーリーにバッチリ食い込んでいたライバル暴走族が、映画版ではほとんど出てきません。
出てくることは出てくるし、そのシーンは非常にカッコよく巨額の予算が使われているのも非常に納得できるのですが、その1シーンで見せ場は終わりです。と言うか登場回数も終わりです。なので、原作を読んだ後映画版を見ると「えっ終わったの!!全然出てこないやん!!!」と思うこと間違いナシです。
ただ、これはライバル暴走族に限った話では全然なく、もっとチョイ役になっている人とか、そもそも存在を抹殺され出てこない人も山ほどいますが、あんな分厚い6巻分の単行本をたった2時間に収めるのだから当たり前です。全員出てきたら12時間くらいの超大作になってしまいそうです(それはそれで見たいですが…)
そんな訳でお気に入りのキャラが全く目立たない(出てこない)事はザラなので、別物として割り切れば全く気になりません。

カオリちゃんと鉄雄の関係性が違う

カオリは原作中盤より、鉄雄の侍女として仕えさせられた女の子です。まあ身の回りの世話をしたり、アキラ君の面倒を見たり色々していました。
映画版ではこの侍女にさせられる前後のシーンがばっさりないため、最初から鉄雄のガールフレンドという関係で登場しますが、明らかに周りから浮いてるように見えます。女友達も金田グループといちゃいちゃしたりしてるのですが、明らかに毛色が一人違います。
なぜ鉄雄と付き合うに至ったのか、あのような女友達といて気が合うのか気になる点ではありますが、映画版は原作での最期の台詞が叶った世界…だと考えると、一筋の淡い希望の世界とも言えそうです。最後以外は。

アキラ君に大きな違いがある

意味不明な見出しですが、さすがに大きすぎる違いなのでネタばれを全くせずに説明しようとすると語彙力のない私にはこれ以外伝える言葉が見つかりませんでした。
出番は決して多くはないながらも、タイトルから丸わかりのようにアキラ君がこの物語のキーパーソンであることは原作映画共通なのですが、その存在に関して非常に大きな違いがあります。原作→映画版の順で見ると、私のように非常に驚くことは間違いないのですが、やはり原作を最小限の時間に最大限の魅力で作り直そうとすると、仕方がないどころか、むしろこれはこれで大アリだと個人的に思います。
これに関してはぜひ自分で見て確かめてみてください。

結末が違う

これはWIKIでも思いっきり解説されているのでいわずもがなです。ラストは原作と映画で違うのですが、どっちかというと原作の方がわかりやすいです。映画版のラストは、正直今でもよくわかりません。
解説や考察サイトを読んで、「こういう意味…なのか??」とわかった気にはなりますが、やっぱり腑に落ちて理解できたとは言いがたいです。
誰か頭のいい人に、すっごくわかりやすく説明してほしいです。自分で考えて自分の答えを見つけろ、というのが作品のテーマ的にも正解なのかもしれませんが。

甲斐のキャラが微妙に違う

金田のバイクチームの一員で、原作でも中盤以降大活躍だった甲斐の性格と言うかキャラがちょっと違います。

原作最終巻で偶然金田&甲斐が鉄雄を発見した際のシーンで、

甲斐「鉄雄,お前だけは絶対ゆるさねえぞーッ」

鉄雄「はは…甲斐,相変わらずだなっ」

みたいなやりとりがあり、どっちかというと金田や山形と同じ「かなりヤンチャで生意気な不良少年」っぽい雰囲気を感じました。
それを受けて鉄雄が「相変わらず」と言っている事からも、普段からこんな様子だということがわかります。

対して、映画版では原作よりもはるかにクレバーで、冷静な印象を受けます。少なくとも上記のような台詞はどの場面でも言わない感じがします。
それが顕著にわかるのが、原作にはない中盤春木屋に山形と二人で行くシーンです。
山形がこんなところにいるはずのない鉄雄に対して滅茶苦茶わめきたてますが、甲斐は様子を見るというか冷静一歩下がった立ち位置でやり取りを見ています。原作版なら山形同様めっちゃわめいてそうですが…。
性格の改変はあそこで二人わめいていれば山形と同じ未来を歩んでいたことは想像に難くないからとか、一人くらい(金田とは違った立場で)鉄雄に寄り添える友達を作りたかったからとか色々考えられますが、私は断然映画版のほうが好きです。
ファッションも映画版はとてつもなく難しそうな着こなしをサラッとものにしていて滅茶苦茶かっこいい。バイクも同系色にカスタムしていて、かっこよすぎる。
あと、声優さんが草尾毅さんなことも個人的にかなりポイント高いです。
最初聞いた時、この風貌(童顔と、あと主に身長)には野太すぎるじゃないかと思ったのですが、何回も聞くうちにその印象は全くなくなりました。非常にマッチしていると思います。

まだまだありますがここまでで相当長くなってしまったので、次に映画版の素晴らしい点を紹介します。

映画版の魅力は何か?

なんと監督が原作者大友先生

アニメ業界に全く詳しくないので他にもあるのかよくわからないのですが、映画版の監督をなんと原作者自らが務められており、そのおかげで6巻分の膨大なボリュームが2時間に非常にうまくまとめられています。
最初映画版を見終わったときはそんなことは知らなかったのですが、原作と違いは非常に多くあるのですが、その違いが原作の魅力を損なうものではほとんどなく、映画版は映画版として非常に上手にまとまっているのに驚きました。原作でよくわからなかった感情や意味が映画を見ることで腑に落ちたシーンも多く、ここまで原作を深く理解して作れるのはすごいな、と思ったところ監督=原作者の事実を知ったわけです。
それにしても、あのような圧倒的スケールの物語を手書きで作ることができる上に、アニメーション監督まで務められるというのは手塚治虫同様本当に天才だと思います。

作画がすごい

アニメに疎く、見たアニメの数は少なく専門的なことが全くわからない私ですが、始まって早々「このアニメはすごい」と心のそこから思いました。
CGは全く使われず、どこか荒んだ近未来の街並みをこれでもかというほど魅力的に描いています。映画の中に飛び込んで街並みを歩いてみたいという気にさせてくれます。
また、戦闘や爆破シーンは一秒に何枚絵を動かしてるんだと思うほど細かくリアルです。このアニメを作るのに莫大な予算と人が関わったそうですが、今の時代にこんな贅沢なアニメはもう見れないんだろうなと思います。

人間関係が金田と鉄雄の二人に集約されている

原作では本当に多くの人や組織が出てきて、私には途中から何がなんだかわからなくなってしまったのですが、時間の都合もあり映画版は出てくる人数も人間関係も非常にシンプルになっています。そのため話の流れは原作よりも映画のほうがかなりわかりやすいと思います。
そして特徴的なのが作品の核の人間関係が金田と鉄雄にはっきりと集約されていること。
鉄雄がドジをしたり他暴走グループにぼこぼこにされる等,原作になかったシーンが追加されており,そのおかげで鉄雄の感じている劣等感に強く感情移入できます。
そのため、力を得てからの鉄雄の全能感や破壊願望が無理なく理解できる→金田の鉄雄に対しての怒りと戸惑い、迷いの感情の変化がわかりやすい→ラストの金田の行動に無理がなく,切なさを感じる
という良い流れになっていると感じます。
上記のとおり、ラストシーンで同行しているライバル暴走族のクラウンが出なかったりと重要なシーンは割と金田と鉄雄の一対一のやり取りにそぎ落とされており、二人の関係性と友情が映画版のひとつの大きなテーマになっている感じがします。

音楽がはまりすぎている

個人的に、一番お勧めの理由がこれです。
この映画の音楽は芸能山城組というグループが担当されています。私は全くこのグループを知らず、また映画を見る前にいきなりYOUTUBEでBGMを聞くところから入ってしまったのですが、最初の正直な感想が「なんだ、この気が狂いそうな音楽は!?!?」でした。

印象的なのが木琴やアフリカで使われていそうな太鼓の音で、AKIRAという近未来舞台とは一見正反対に思えるのですが、映画と合わせて聞いてみると不思議に非常にマッチしていています。
どう生きてきたらこんな音楽を思いついて創れるんだろう?と思ってしまうほど個性的で、ここまで存在感を放ちながら絵に合っている音楽はなかなか聞いたことがありません。
予断ですが私は梶浦由紀さんと志方あきこさんの音楽が大好きなのですが、なんとなく方向性というか世界観に似通った所がある気がしています。好きな方には特にお勧めです。
個人的に特に好きなBGMが「Battle Against Clown」「Kaneda」「Dolls’ Polyphony」です。
本当にいい意味で近未来異世界に飛んで気が狂いそうになります。

原作と映画どっちから見るのがおすすめ?

映画と原作どっちから見るのが良いかという点ですが、ぶっちゃけどっちでもよいかと思います。ただおすすめするのは映画→原作の順か、原作→映画の後にもう一度原作を読み直すことです。
原作は心理描写等具体的な説明はあまりないのに比べ映画版は諸々わかりやすくコンパクトにまとまっているので、原作で???だったところが映画を見た後だと「こういうことだったのか!」と理解できる所があります。もちろん原作にしかないシーンや改変されているところも多々あるので全てではありませんが、大本は同じなのでかなり参考にはなります。
私も原作→映画の順で見ましたが、その後もう一度原作を読むと段違いで面白かったので、ぜひ映画の後に原作を読みなおしてみて下さい。

この記事でおすすめ関連商品を紹介しようと思っていたのですが、またしても長くなってしまったので次記事に続きます。

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